良いコードを書く技術を読んだ


本屋で偶然見かけたので買って読んでみました。保守性の高いコードを書くためのポイントが色々説明されている本です。小さい版で200ページ程度、内容もテンポが良いので半日〜一日もあれば一通り読めると思います。
内容は、質の悪いコードを書かないための割と広く知られている一般的/基本的な手法が紹介されていて、特筆するような目新しい内容は正直なところそんなにありません。が、基本をすべて網羅的に押さえるのは独学では時間がかかるものなので、初心者を卒業しようとしているような人にとっては、その後のステップアップにつながる良い本だと思います。あるいは、短い時間で読めるので、初心者が含まれるようなチームで開発をしていく際にメンバーで一通り読んでおくと「コーディング規約」以外の部分で哲学を共有していけてよいのではないかな、と思います。
残念な点は、ページ数が少ない点とタイポが結構多いこと。特に書籍内のサンプルコードでタイポが多いのは、「良いコードを書く」というタイトルからしてみると、直した方がよいような気が。

MacでopenFrameworksを使う(サンプルの構造を見てみる)

まず、サンプルとして配布されているwindowExampleの中身を読んでいきましょう。windowExampleはapps/examples/windowExampleにあります。windowExample.xcodeprojを開いて中を見てみましょう。 “MacでopenFrameworksを使う(サンプルの構造を見てみる)” の続きを読む

openFrameworksの基本

どうもOS XあるいはiOS用のプログラムをC++で書く、というのは邪道な感じがするので個人的にはopenFrameworksはそんなに好きではないのですが、作る内容によっては手間を最小化できるのは事実なので、前回のMakeから一年たった現在最新のopenFrameworksをもう一回勉強しておこうと思います。 “openFrameworksの基本” の続きを読む

StoreKit(組み込みプロダクトモデル編) まとめ

というわけで、StoreKitの挙動について細かく検証してきましたが、少なくとも組み込みプロダクトモデル編については、ここから先はかなり細かい話になってきてしまうので一旦ここでまとめておきます。
なお、この情報は2011年11月現在のiOS 5.0におけるもので、将来的に仕様が変わっている可能性があります。また、公式ドキュメント等には記載されていない独自の検証に基づく見解が含まれます。参考程度に読んでください。そして気づいた点を躊躇せず指摘してください。 “StoreKit(組み込みプロダクトモデル編) まとめ” の続きを読む

StoreKit トランザクションの重複を防ぐ

トランザクションが複数できると面倒なことになると前回のポストで書きました。特に購入手続きの途中でアプリケーションが終了してしまったような場合は、アプリケーション側で少し面倒ですが対策をいれないと問題を回避できません。 “StoreKit トランザクションの重複を防ぐ” の続きを読む

StoreKit Consumableプロダクトの二重購入

トランザクションの中断と再開について、さらにケースを見ていきます。未完状態のトランザクションが既にある状態で、新しいペイメントをリクエストした場合の挙動について。厄介です。 “StoreKit Consumableプロダクトの二重購入” の続きを読む

StoreKit トランザクションの中断と再開

購入トランザクションは、アプリが最後にfinishTransaction:を呼んだタイミングで完了となりますが、そこにたどり着く前にアプリケーションが終了してしまったりネットが切断してしまう可能性があります。その場合、トランザクションは未完状態になり、次回アプリケーションが起動したタイミングで再開されます。これを適切に処理しようとすると、結構厄介なことに気がつきます。 “StoreKit トランザクションの中断と再開” の続きを読む

StoreKitのトランザクションの基礎

支払いは完了したのにアイテムがアンロックされない、等の問題が起きないように、StoreKitにはトランザクションの機構があります。トランザクションの機構は絶対に必要なのですが、これがStoreKitによるアプリ内課金の組み込みを複雑にする大きな要素となってきます。基礎から見ていきましょう。 “StoreKitのトランザクションの基礎” の続きを読む