EOS RPレビューその4

EOS RPを使いはじめて半年が経った。大分このカメラの善し悪しが見えてきた

RF35mmの写りがとにかく良い

買ってすぐに思ったが、とにかくRF35mmの写りが良い。綺麗にボケるし、絞った時も実にシャープ。今まで手にしたレンズの中に不満を感じていたわけではないが、このレンズを使いはじめたことで逆に今までのレンズに不満を感じるようになってしまったほど。EOS RPの本体価格とのバランスで、なんとなく安いような気がして買ってしまったレンズだが、これはとても良い選択だったと思っている。

光学ファインダーの存在はもう忘れた

買う前は光学ファインダーがないということが気がかりだったが、今や全く気にならなくなった。目を近づけると自動的にEVFが有効になり、離すとタッチパネルに映像が映る仕組みはとても便利。最近ではもはやサブ機のEOS Kiss X9を使っているときにこの機能がないことによるストレスを感じるようにすらなってきた。

細かい部分の使い勝手がKissより良い

本体メニューだったり、Wi-fi接続だったり、細かい部分でサブで使っているEOS Kiss X9に比べて操作が快適だなと思うことが多い。コントロールリングで操作できる内容がもう少し増えればもっと嬉しいのだけど。

Lightroomで現像できるようになって快適になった

LightroomがアップデートでEOS RPのRAWに対応した。長いことLightroomで現像できないのが難点だったが、これが解消されて大分快適になった。

RFレンズが高くて手を出せない

上述の通りRF35mmの写りが抜群に良く、一方で他の手持ちのEFレンズを使っていると物足りなさを感じてしまうので、このカメラの性能を引き出すにはRFレンズを使うしかないのだなということがわかった。問題はRFレンズの価格帯にある。RF35mm以外は、どれも高くて気軽に手を出せないものばかりだ。これは辛い。

次はRF24-105mmを買おうと思っていたのだが、似たような値段でRF24-240mmというのが出てしまい、悩んだ挙句結局どちらも買えずにいる。せめて値段に差があれば選びやすいのだが…。

追記: 結局RF24-105mmを購入しました。

瞳AFは若干性能が悪い

9月にファームウェアアップデートがあり性能が改善されたが、瞳AFは期待していたよりは精度が低く、ピンボケになってしまうことがそこそこある。

動画の手ブレ補正が弱い

手ブレ補正がそこまで強力では無いので、動画の撮影はなかなか厳しい。最近はスマホでも手ブレ補正が結構しっかりしていたりするので、それと比べてもどうしても手ブレが気になってしまう。画質は非常に良いだけに残念。

総評

動画の手ブレ補正や瞳AFや交換レンズの値段の高さなど、使っているうちに出てきた不満はいくつかあるものの、軽くコンパクトで、RF35mmとの組み合わせの静止画は今までのカメラ・レンズと比較にならないほど良く撮れるので、総じて満足している。次はどのRFレンズを買うべきかが悩ましい。

前回までのレビュー

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