2013年に購入したEOS Kiss X7は、とても良いカメラだった。APS-C機なのにとにかく軽量・コンパクトで、持ち歩くのが楽しいカメラだった。4年間使っていて不満に感じる点は、Wi-Fiによる写真の転送に対応していないこととバリアングル液晶がないことだけだった。写真の転送に関してはEye-Fiを使っていたが、不便に感じる場面が度々あった。
先日発表されたEOS Kiss X9で、これらの機能が追加されたため迷わず予約をし、本日無事到着した。
失礼ながら、この手の家電のWi-Fi設定はカメラ本体側もアプリ側もそこまで親切に作り込まれてはいないだろうと思っていた。それが、カメラとアプリ間でのBluetoothペアリングによって、ほぼ何も入力することなくWi-Fiの設定が半自動的に行われて、なかなか感動した。しかも、アプリのインストールに必要なURLがカメラの液晶画面にQRコードで表示されるという親切ぶり。
Wi-Fiによる写真の転送は、RAWファイルの転送ができない点が残念だが、それ以外は期待通り。そして何より便利だなと感じたのが、リモートライブビュー撮影機能。全然期待していなかったのだが、実際に使ってみるとこれは本当に良さそう。集合写真の撮影だったり、あるいは手ブレしないようにシャッターを切ったり、スマホと連携するとカメラってこんなに可能性が広がるものなのか。
週末に撮影に出かけるのが楽しみ。
2017.08.05 追記
早速この一週間、持ち出して写真を撮ってみた。画質も性能(AFやノイズなど)も機能(Wi-Fi関連)も、概ね期待通り。重量や大きさについてはX7と比べても全く差を感じない。
RAWで撮影して現像しようとしてわかったのだが、残念ながら2017年8月現在macOS 10.12のRAWサポートでは、X9で撮影したRAWが読めないため、プレビュー.appや、TonalityなどのアプリでRAWファイルを読み込むことができない。早くサポートが追加されることを期待。なお、Lightroomでは現像することができた。
2017.09.02追記
1ヶ月使ってみてのレビューを書いた。
2017.10.09追記
2ヶ月使って、ようやくWi-Fi接続ボタンの存在に気がついた。
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