少し前ですが、cocos2dのv2.0のbeta版がリリースされていました。
v2.0の特徴は下記の通りです。
- OpenGL ES 2.0対応 (ES 2.0に対応していない古い端末では動きません)
- ブロック構文が取り入れられている(iOS 4.0以降でないと動きません)
- 様々な機能の拡張、パフォーマンス改善
- ARCは非対応
現在リリースされているのはbeta版ですが、既にZyngaからリリースされているDream Zooではv2.0が使われているようです。
コールバック等でブロック構文が使えるようになったおかげで、UIは特に実装しやすくなりました。
CCMenuItemLabel *reset = [CCMenuItemFont itemFromString:@"Reset" block:^(id sender){ CCScene *s = [CCScene node]; id child = [HelloWorldLayer node]; [s addChild:child]; [[CCDirector sharedDirector] replaceScene: s]; }];
ブロックに対応した部分を除くと、基本的な使い方はそんなに変わっていません。ただし、OpenGL ES 2.0を使った実装に変わっているため、cocos2dのクラス(CCSprite等)を自分で拡張して使っているような場合はES 2.0用に書き直す必要があります。また、OpenGL ES 2.0 / ブロック構文が使われているため、古い端末用のアプリケーションは開発できません。
そこにこだわらなければv1.xを使い続ける理由もないでしょう。少し試してみた感じではbeta版でもそこそこ安定していそうなので、早めに移行を考えている人はそろそろ試してみる/v2.0ベースでゲームを作り始めてもよいのではないかと思います。
余談: v2.0 ベータ版のインストール
テンプレートのインストール方法はv1.0系と変わりません。ただし、スクリプトを使ってインストールする場合、v1.0系とテンプレートの共存はできません。スクリプトを使ってv2.0のテンプレートをインストールすると、v1.0系のテンプレートは上書きされます。
- 公式サイトにいって、v2.0 beta版のtarボールをダウンロードしてきます。
- tarボールを解凍したら、install-templates.shを実行します。
./install-templates.sh
v1.x系のテンプレートがあってうまくインストールできない場合は、-fオプションをつけるか、~/Library/Developer/Xcode /Templates/以下にあるcocos2d関連のテンプレートを消してから実行しましょう。※どうしてもうまくいかない場合はディレクトリのパーミッションを確認してみてください。
リンク