プロトタイピングを通じて分かったAR.jsのメリットとデメリット

AR.jsを使って、新しいインスタレーションのプロトタイピングをやってみたところメリットとデメリットが見えてきたので忘れないうちにまとめておきたい。

メリット

  • LiveReloadとの組み合わせで開発のテンポが良い
  • インストールの手間がないので、複数端末でのデバッグが楽
  • コーディング量が少ない(特にLocation basedの実装が楽)

デメリット

  • ネットが不安定な環境ではアプリの起動(読み込み)ができない
  • カメラの映像と合成される3Dのオブジェクトのフレームに時差がある
  • ワールドトラッキングができない

手軽さという点では良さそうなAR.jsだが、実際にプロトタイピングで使い込んでいったところデメリットの方が強く感じられるようになってきた。レイテンシーの問題とワールドトラッキングの問題はプロトタイピング前からわかっていたことだったが、今回のプロトタイピングで一番懸念として大きかったのはネットが不安定な状況での動作の点だった。今回の展示は屋外の展示で、現地での検証の際に場所によってはネット環境が不安定になることが分かったため、ネットが不安定な状況だと読み込み自体ができないという点が懸念となり、今後の開発はARKit/ARCoreを選ぶ事になったが、開発体験自体は決して悪いものではなかったので、今後もプロトタイピングなどでは活用してみたいと思う。

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