色弱だと写真の現像・加工(特にポートレート)が難しいので、チートツールを作った

写真の現像・加工の作業は、音楽のミキシング/マスタリングと似ているなと感じることが多い。調整に時間をかけるほど、正しい方向に調整されているのか自信がなくなってくる。特に、僕の場合は色弱で、健常な人に比べて元々色味が少し違って見えているので、調整した結果が正しい色になっているのか、しばし不安になる。

特に人物写真の現像・加工が辛い。人の肌の色がいい色になっているのか、判断ができない。この感覚は、音楽でイコライザをいじっているうちに、「スネアの音ってこんな音だっけ?」と不安になる感覚に似ている。
耳が肥えていれば感覚的にパラメータを修正することができるのだろうが、僕の場合はそこまで自信がなかったので、スペクトラムアナライザーを使って周波数特性を確認して調整するようにしていた。また、プロのミックスの周波数特性を見て、自分のミックスとの違いを勉強するのにも役立った。
写真でも同じように色味を解析して、バランスを比較できるようなツールが欲しいと思って探したのだが、ヒストグラムを表示するようなものばかりで、目的に合致した良いツールが見つからなかった。
sabacan-people
ので、作った。
基準としたい写真を左側に読み込み、作業中の写真を右に読み込む。比較したいエリア – 人物の写真だったら顔の肌の部分にそれぞれ焦点を合わせると、色相・彩度・明度が測定され、差が比較される。
僕が特に苦手なのは色相(正確には色温度)の調整なので、クイック補正機能をつけ、基準画像に合わせた場合にどのような見え方になるかのシミュレーションができるようにした。
ごく限定的な機能ながら、実際に使っていてこれはとても便利だなと思っているので、Mac App Storeで無料で配信しています。色覚異常がない方でも、少なからず役立つ時があるかもしれないので、もしよかったら、どうぞ。

ダウンロードはこちら:
これのここをこれのここと同じ感じに

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